初めての経営者交流会は、何を着ていくか、名刺は何枚必要か、一人でも会話に入れるかなど、細かな準備で迷います。参加する会を決めたら、主催者の案内を手元に置き、前日までに確認することと、会場で行うことを分けて準備しましょう。
この記事の結論
初めての経営者交流会では、参加案内を確認し、会いたい相手と短い自己紹介をメモしてから服装・名刺・持ち物をそろえ、当日は受付で流れを確かめ、帰る前に話した内容と次の約束を記録します。
初参加の準備は参加案内の確認から始める
最初に確認するのは、会の開始時刻だけでなく、受付時間、会場への入り方、参加費の支払い方法、交流の形式です。着席して順に話す会と、立食で自由に話しかける会では、当日の動き方が変わります。
この記事では、初参加までの準備を次の順番に整理します。上から進めると、当日になって確認し直すことを減らせます。
- 参加案内で日時・会場・受付・支払い・服装・交流形式を確認し、不明点を主催者へ聞く
- 会いたい相手と話したいテーマを一つ決める
- 自分の仕事を短く説明するメモと、相手に聞きたいことを用意する
- 名刺・連絡先・持ち物をそろえ、移動時間を確認する
- 会話を記録するメモ欄と、参加後に連絡する時間を確保する
参加者一覧や事前の自己紹介フォームがある場合は、参加条件とあわせて確認します。事前提出が必要なものを見落とさなければ、受付も落ち着いて済ませられます。
SparkLaboには、経営者交流会を100回以上開催してきた経験があります。場を運営する側の視点から、この記事では「受付で迷わない」「自分の仕事を伝えられる」「次に話す約束を忘れない」という場面ごとに、準備するものを具体化します。
参加先がまだ決まっていない場合は、会いたい相手が参加するか、どのような形式で交流するかを先に確認してください。
会いたい相手と自分の仕事を一枚にまとめる
当日使うメモには、会社の説明を長く書くより、「誰と何を話したいか」「自分は誰の何を手伝えるか」を書きます。ここが決まれば、参加者の紹介を聞いたときに、話してみたい相手を見つけやすくなります。
参加目的は会いたい相手まで具体化する
「人脈を広げる」を、もう一段具体的にします。たとえばWeb制作会社なら、「採用サイトの相談を受ける人材会社の経営者と、顧客からどのような相談があるか話したい」と書けます。自社のサービスを直接使う企業だけでなく、その企業から相談を受ける人も会いたい相手になります。
顧客を紹介し合う相手を探すのか、一緒に顧客の課題を解決する相手を探すのかで、聞く内容も変わります。前者なら普段接している顧客、後者なら得意な仕事と外部に任せている仕事を聞くと、互いの事業の関係が分かります。
次は、この記事で作成した準備メモの記入例です。自社に置き換えて、一枚に収めてみてください。
書く項目 | Web制作会社の記入例 |
|---|---|
自社が支援している相手 | 中小企業の採用担当者・経営者 |
自社が手伝えること | 求職者に仕事の内容が伝わる採用サイトづくり |
今回会いたい相手 | 中小企業の採用を支援する人材会社の経営者 |
当日知りたいこと | 顧客から採用サイトの相談を受けたとき、どう対応しているか |
会いたい相手を決めても、それ以外の人をすぐに会話の対象から外す必要はありません。まずは相手の仕事を聞き、関係がありそうなら質問を深めます。
自己紹介と質問を短く書いて声に出す
自己紹介には、氏名・会社名に続けて、支援している相手、手伝えること、今日話したいテーマを入れます。主催者が発表時間を指定している場合はその時間に合わせ、指定がなければ、まず30秒程度で説明できる長さにしておくと練習しやすくなります。
準備メモを声に出して読んでみて、初対面の人に説明が必要な略語や、一息で言い切れない文を直します。詳しいサービス説明は、相手が関心を持った部分を聞いてから補足すれば十分です。
相手への質問も一つ用意します。上の例なら「普段はどのような企業の採用を支援していますか」と聞けば、互いの顧客が近いかを知る入口になります。質問を何本も暗記するより、自分が知りたいことと、その理由を決めておきましょう。
服装・持ち物は主催者の案内に合わせてそろえる
服装や名刺の枚数には、すべての経営者交流会に共通する決まりがあるわけではありません。参加案内を優先し、書かれていない項目を自分の参加形式に合わせて補います。
服装は会の案内と初対面の商談を基準にする
ドレスコードがあれば従います。「カジュアル」とだけ書かれていて迷う場合は、主催者が公開している過去の会場写真やFAQも参考になります。
指定がなければ、普段、初対面の取引先に会うときの服装を基準にします。スーツが必要かどうかだけに迷うより、清潔な状態か、長時間の立ち話や移動に無理がないかを確認すると準備を進められます。会場の雰囲気が分からず判断できない場合は、前日までに主催者へ問い合わせます。
名刺と連絡手段は出発前に確認する
名刺は主催者の指定枚数があれば、それに合わせます。指定がない場合は、話す予定の人数分に、追加の会話と受付提出用の予備を加えて用意します。大人数の会でも、参加者全員との交換が必要とは限りません。
名刺が間に合わない場合は、デジタル名刺や連絡先画面で参加できるかを事前に確認します。認められている方法を準備したうえで、相手が読み取れることまで試しておくと、会場で手間取りません。
- 参加案内・予約確認・入場に必要な画面をすぐに開ける
- 受付開始時刻、建物名、階数、会場への経路を確認した
- 名刺と名刺入れ、または主催者が認めた代わりの連絡手段を用意した
- 参加費の支払い方法と、必要なら領収書の受け取り方法を確認した
- スマートフォンを充電し、連絡先や自社サイトを表示できる
- 短い自己紹介メモと、会話を残すノート・筆記具またはメモアプリを用意した
- 遅刻や欠席を連絡する主催者の窓口を保存した
資料は会の案内で求められているものを用意します。紹介したいサービス資料があるなら、相手が希望したときに送れるようにしておくと、荷物を増やさず対応できます。
当日は受付から会話を終えるまでの流れを押さえる
当日の進行は会によって異なります。参加案内の受付時間に着き、受付、主催者の説明、自己紹介や交流、終了という大まかな流れを頭に入れておくと、次の動きを確認しやすくなります。
受付では初参加であることと会の流れを確認する
受付では氏名を伝え、名札や席の指定、荷物の置き場所を確認します。初参加で流れが分からなければ、その場でスタッフに聞いてかまいません。
一人で参加し、誰に話しかけるか迷う場合は、「初参加で、人材業界の方と情報交換したいです」のように目的も添えて主催者に伝えます。紹介できる相手がいるか、最初に待つ場所はどこかを聞ければ、会場に入ってからの行動を決められます。
着席形式と自由交流で動き方を変える
着席形式では、席や順番について主催者の案内に従います。自分の番では準備した紹介を短く伝え、ほかの人が話している間に、あとで聞いてみたいことを一つ覚えておきます。
自由交流では、一人で待っている人や、会話が途切れたところに声をかけます。グループへ入るときは、まず参加してよいかを尋ねます。すでに進んでいる商談や、相手同士の深い話を無理に止める必要はありません。
話が一段落したら、お礼を伝えて次の交流へ移れます。続けて話したい場合も、その場で長く拘束するより、別の機会に話す意向があるかを確認してから終えると、相手も判断しやすくなります。
困る誘いや長い売り込みは断ってスタッフへ相談する
望んでいない商談、別の集まりへの勧誘、不要な連絡先の提出には、その場で応じる必要はありません。「今回は情報交換を目的に参加しているので、申込みはしません」と意思を伝え、会話を終えます。
断っても続く場合や離れづらい場合は、スタッフに状況を伝えて席や相手を変えてもらいます。名刺を交換したことと、その後の提案に同意することは別です。自分から連絡するときも、相手の希望を確かめます。
帰る前に話した内容と次の約束を残す
会話が終わったら、相手の会社名だけでなく、何を話し、何を約束したかを短く残します。会話中に長く入力する必要はなく、相手と別れたあとや休憩中に書けば十分です。
次は、先ほどのWeb制作会社が記録するときの作成例です。連絡先だけでは思い出せない部分に絞っています。
記録する項目 | メモの例 |
|---|---|
相手と話題 | A社の経営者。中小企業向けの採用支援について話した |
相手の関心 | 顧客から採用サイトの改善も相談されることがある |
合意した次の行動 | こちらからサービスの対応範囲が分かる資料を送る |
連絡方法と期限 | 名刺記載のメールへ翌営業日に送ることで合意 |
資料を送るなどの約束がある相手には、合意した期限と方法で連絡します。特に約束がなくても、続きを話したいなら、記憶が新しいうちに話題を添えたお礼と、次に話したいことを短く伝えます。一斉に同じ営業文を送るのではなく、その人と話した内容を起点にします。
帰宅後に記録を整える時間と、約束した連絡をする時間を予定に入れておけば、日常業務に戻ってから後回しにしにくくなります。送る内容や連絡後の進め方は、交流会の参加後フォローで具体的に確認できます。
SparkLaboは、紹介や共同提案につながる相手の探索・紹介から、取り組みの設計、毎月の振り返りまで支援しています。初参加で出会った相手との関係を続けながら、自社に合う紹介・協業の進め方を整えたい場合に相談できます。

