顧客の営業は支援できるのに、自社の新しい案件がなかなか増えない。知人からの紹介はあるものの、次にいつ仕事が来るかは読めない。そんな悩みを持つ営業代行・営業支援会社の経営者に向けて、集客方法の選び方と、仕事の紹介につながる相手の探し方を解説します。
この記事の結論
営業代行会社が自社の案件を増やすには、得意な支援に合う集客方法を選び、広告支援会社など、顧客の営業課題を聞いている相手との紹介のつながりを育てましょう。
営業代行会社の案件獲得は、助けられる会社を具体的にすることから
営業代行を検討する会社は、「営業を手伝ってほしい」という大きな悩みの中にも、それぞれ違う困りごとを抱えています。自社がどの困りごとを解決できるかが伝わると、依頼する側も紹介する側も、相談する場面を思い浮かべやすくなります。
相手の困りごとと、自社が引き受ける仕事をセットにする
「営業全般を支援できます」だけでは、問い合わせへの連絡を任せられるのか、商談を代わりに進めてもらえるのかが分かりません。例えば、次のように伝えてみましょう。
会社が困っていること | 自社が提供できる支援の例 |
|---|---|
問い合わせは来ているが、連絡する担当者が足りない | 問い合わせへの連絡、相談内容の確認、商談の日程調整 |
新しいサービスを作ったが、売り先を開拓できていない | 売り先候補の整理、電話やメールでの提案、商談の支援 |
社長がすべての商談に出ており、対応が追いつかない | 商談への同席や代行、提案後の連絡、営業担当者への引き継ぎ |
自社が実際に対応できるものを選び、得意な業界やサービスも添えます。「法人向けのITサービスで、問い合わせ後の連絡から商談設定までを支援している」のように言えると、合う相談が伝わりやすくなります。
任せる判断ができるように、支援の中身と事例を伝える
得意な仕事が伝わっても、何を任せられるかが曖昧なままでは依頼を決められません。ホームページや説明資料には、担当する仕事、進め方、料金の考え方、これまでの支援例を載せます。
支援例は「売上アップに貢献しました」だけで終わらせず、顧客が何に困っていて、自社が何を担当し、どう変わったかを説明しましょう。掲載できる成果の数字があれば期間と一緒に示します。数字を出せない場合も、担当した業務と改善した点を具体的に書けます。
実績がまだ少ない場合は、担当者の経験や、相談から支援開始までの流れを示します。依頼する相手が「この会社なら、うちの仕事を任せられそうか」を判断できる情報を揃えることが目的です。
営業代行会社が使える5つの集客・案件獲得方法
自社の案件を増やす方法には、既存顧客からの紹介、直接営業、ホームページなどでの発信、案件紹介サービス、他社との協力があります。最初から全部に取り組むより、いま持っているつながりと、動ける時間に合わせて選びましょう。
この記事では、着手する方法を選びやすいように、次の3つの軸で整理します。
方法 | 向いている状況 | 最初にすること | 続けるために必要な手間 |
|---|---|---|---|
既存顧客・知人からの紹介 | 自社の仕事を知っている相手がいる | 増やしたい仕事と、紹介してほしい相談場面を伝える | 紹介後のお礼と対応状況の報告 |
電話・メールなどの直接営業 | 支援したい会社を具体的に挙げられる | 相手の事業を調べ、自社が助けられる課題に沿って提案する | 候補探し、連絡、返信への対応 |
ホームページ・記事・SNS | 得意な支援や事例を見せて相談を増やしたい | 支援内容と事例を整理し、相談先を分かりやすく載せる | 情報の更新と継続した発信 |
案件紹介サービス | 募集されている仕事から合うものを探したい | 法人の受託が可能か、業務範囲・報酬・手数料などを確認する | 案件の確認、応募、条件のすり合わせ |
他社との協力・紹介 | 自社の知人以外にも紹介相手を増やしたい | 同じ顧客を別の面から支援する会社と話す | 互いの仕事の理解と、紹介後も続く連絡 |
近いうちに案件を増やしたいなら、まず自社を知っている顧客や知人へ連絡するか、支援したい会社への直接提案から着手できます。一方、ホームページや記事は、公開してすぐ問い合わせが増えるとは限りません。営業で知ってもらった相手が、支援内容や実績を確かめる場所としても整えておきましょう。
知人への声かけだけでは広がりに限界を感じる場合は、新しい紹介相手を探す方法が選択肢になります。 顧客の営業課題を聞いている会社とつながることで、自社だけでは出会えなかった相談に接する機会を作れます。
今日着手するなら、まず自社が増やしたい仕事を一つ選び、紹介を相談できる知人か、直接提案したい会社を書き出してください。連絡後は、返事の有無だけでなく、得意な仕事の相談があったかを確認します。合わない相談が続くときは、相手選びと支援内容の伝え方を見直します。
営業の仕事を紹介してくれる相手は、どんな会社か
紹介相手を探すときは、自社が助けたい会社の困りごとを、すでに聞いている人は誰かと考えます。広告や経営の相談を受けている会社には、その支援の途中で営業の悩みが持ち込まれることもあるからです。
この記事では、営業代行・営業支援会社とつながりを作れる相手を、次のような相談場面から整理します。
紹介相手の例 | 顧客から聞く相談の例 | 営業支援につながる仕事 |
|---|---|---|
広告・マーケティング支援会社 | 問い合わせは増えたが、その後の連絡が追いつかない | 問い合わせ後の連絡や商談づくり |
経営コンサルティング会社 | 新しい事業の方針は決まったが、営業する人がいない | 売り先の開拓や商談の支援 |
営業管理ツールの導入支援会社 | 道具は入れたが、営業の進め方が定まらない | 営業手順の整備や担当者への指導 |
例えば、広告支援会社が顧客から「問い合わせは増えたけれど、忙しくて連絡できていない」と相談されたとします。問い合わせ後の連絡を引き受ける営業代行会社を知っていれば、その顧客へ紹介する選択肢が生まれます。広告支援会社にとっても、顧客が困っている部分を一緒に解決できる関係です。
つながる先は、まず現在の顧客が利用している支援会社や、過去に名刺交換した相手から探せます。顧客を通じてつながりたい場合は、目的を伝えたうえで、紹介してもらえるか相談しましょう。接点がなければ、支援したい業界の交流会やセミナー、各社のホームページから候補を探し、互いの支援内容を知る打ち合わせを持つ方法もあります。
業種が合うだけで紹介につながるとは限りません。相手がどんな顧客を支援していて、どこまで自社で対応しているかを聞いてください。相手が営業まで提供している場合も、得意業界や対応できる仕事が違えば協力できる余地があります。顧客の取り合いにならず、双方が助けられる部分を確認します。
紹介を一度きりで終わらせない進め方
紹介を続けてもらうには、相手が「どんなときに声をかければよいか」を理解し、紹介後も安心して任せられる状態を作ります。次の順で進めてみてください。
- 相手の仕事と顧客を知る。 どんな会社から、何を相談されることが多いかを聞きます。自社からも役立つ情報や紹介を提供できる場面を探します。
- 紹介してほしい相談場面を伝える。 「営業に困っている会社」よりも、「問い合わせ後の連絡が追いつかない会社」のように、思い出しやすい状況を共有します。
- そのまま伝えられる短い説明文を渡す。 対応する仕事と連絡先をまとめ、紹介先が話を聞きたいと思ったらつないでもらえるようにします。
- 紹介後はお礼と対応状況を伝える。 商談につながったか、どんな支援を提案したかを、共有できる範囲で報告します。以後も役立つ事例や情報を届け、次の相談で思い出してもらいます。
問い合わせ後の営業を支援する会社なら、紹介を相談する文面は次のように書けます。自社が実際にできる内容へ置き換えて使ってください。
紹介先の連絡先を受け取る前に、本人が話を聞くことに同意しているかを確かめます。初回の商談では、紹介者から聞いた情報だけで判断せず、顧客が困っていることと希望する支援を改めて確認しましょう。
紹介する側が送る文面を用意する場合は、BtoBの紹介文テンプレートにも相手に合わせた例をまとめています。
つながった相手ごとに、「相談されること」「最後に話した内容」「次に連絡する時期」をメモしておくと、忙しい時期も関係を続けやすくなります。紹介が出ない場合は、相手に該当する顧客がいるか、どの相談を紹介すればよいか伝わっているかを確認します。毎回紹介を催促するより、相談場面をすり合わせ、相手の仕事にも役立つ情報を届けましょう。
営業支援企業が4か月で月額25万円の契約を2件獲得した事例
SparkLaboが支援したある営業支援企業は、業界や商材によって成果が変動し、安定した案件獲得を課題にしていました。
SparkLaboが紹介・協業先として提案したのは、マーケティング支援会社、クラウドサービスを提供する会社やシステム開発会社、新規事業に取り組む経営者などです。これらの相手との接点を広げ、案件獲得に取り組みました。
営業支援を必要とする会社に自分で連絡する方法に加え、その会社とつながっている人にも自社を知ってもらう。紹介相手を増やすことで、こうした新しい仕事の入り口を作れます。
紹介相手探しと案件づくりをSparkLaboと進める
「紹介し合える会社を増やしたいが、どこに相談すればよいか分からない」「出会っても、その後の進め方に迷う」。こうした悩みを持つ営業代行会社に向けて、SparkLaboは、紹介による案件獲得を継続して進められるよう支援しています。
方針が決まっていなくても、課題整理から相談できる
相談する前に、増やしたい仕事や紹介相手を自分だけで決めておく必要はありません。SparkLaboのコンサルタントが現在の集客状況、得意な支援、今後の希望を伺い、課題の整理から一緒に進めます。
「知人の紹介が減ってきた」「今の取引先以外にも案件を増やしたい」といった悩みから、どんな会社とつながり、どう仕事につなげるかを考えられます。
記事で挙げた業種の紹介パートナーともつながれる
SparkLaboには、幅広い業種・職種の会員が参加しています。この記事で例に挙げた広告・マーケティング支援会社、経営コンサルティング会社、営業管理ツールの導入支援会社など、営業代行会社の紹介パートナーになり得る相手も紹介できます。 紹介パートナーとは、顧客の困りごとに応じて、自社に合う相談をつないでくれる協力先のことです。
自分の知人の中だけで探す必要はなく、自社の支援を必要とする顧客と接している会社へ、つながりを広げられます。紹介パートナー候補との接点は、月2〜5社が目安です。これは協力先候補の紹介数であり、仕事を発注する顧客や商談の件数ではありません。
紹介後の進め方を考え、振り返りと改善を続けられる
紹介された相手と、どんな相談をつなぎ合うか。そのために何を伝え、どんな取り組みを行うか。SparkLaboでは、こうした進め方を一緒に考え、実行と改善を支援します。
基本プランには、紹介相手の探索・紹介、取り組みの企画・運用、月次の振り返りと改善の打ち合わせが含まれます。例えば、話はできても紹介が出ていなければ、相手の顧客と自社の支援が合っているか、紹介してほしい相談場面が伝わっているかを見直します。
新しい紹介相手との出会いと、その関係を案件につなげる進め方を、一緒に相談できるのがSparkLaboです。 お問い合わせ後の初回相談は完全無料なので、何から手をつけるか迷っている段階からご相談いただけます。


